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無線職人のつぶやき

初級編

2024/01/12

アナログテスタも現役です

無線コラムアイキャッチ
 電気関係でよく使われるツールにテスタ(回路計・マルチメーター)と呼ばれる基本的な計測器があり電圧・電流・抵抗器の抵抗値などを測る事ができます。
 私が無線に興味をもってから最初に購入した計測ツールは表示部分にメーターを使用したアナログテスタでした。最近の表示部分に液晶ディスプレイを使用したデジタルテスタと比較すると機能も少なく精度も低いものでしたがとても重宝したものです。
 以前は入門用のテスタとしては価格面でアナログテスタが選ばれる事が多かったのですが、現在は半導体技術の進化でデジタルテスタも価格が下がったことと使いやすさからデジタルテスタを選ばれる事が多いようです。

・アナログテスタとデジタルテスタの比較
  アナログテスタ デジタルテスタ
電源 電圧・電流であれば電源(電池)が無くても計測できる製品が多い。 かならず電源(電池)が必要である。
変動する値の測定 針の動きで捉える事ができる 変化が速い値は測定しにくい製品もある。
測定誤差 多くの製品は内部抵抗が低いので電圧測定誤差が大きい。 内部抵抗が高いので電圧測定誤差が小さい。
読取誤差 針と目盛りの読み取り方で誤差が生じる。 数値を直接読み取るので誤差がない。
操作性 レンジ設定が必要。 オートレンジ機能を持った製品が多い。
その他 メーターを使っているので落下や衝撃に弱い。 コンデンサの容量や周波数を計測できる製品もある。

 今でも趣味の自作(アンプやラジオ)用で何台かテスタを使うのですが、値を細かく測る場合はデジタルテスタ、値の動き(短時間での変化)を見たい場合はアナログテスタと使い分けることもあります。(業務用としては応答速度の速いデジタルテスタが使われるケースが多いかもしれません。)
テスタにかぎらず、計測器(測定器)を使用するときには、
(1)測定対象は明確か 
(2)計測器(測定器)の動作は正常か(点検・校正)
(3)設定・手順を正しく理解して接続なども問題ないか
(4)安全面で問題はないか(特に高い電圧や大容量の電流の測定時)
などに留意して計測(測定)しないと思いもしないトラブルとなる事があります。
 私もアナログテスタで測定レンジや極性の設定ミスでテスタを何度か壊した事があります。
壊れたテスタを分解してその回路を見ると電圧や電流を測る回路が教科書と同じで妙に納得したものです。
これから電気を学ぶ方は教材としてのテスタの組み立てキットがあるようですので入手可能であればご自分で組み立てて使われるのもよいかもしれません。

 
 
福岡俊幸(ふくおかとしゆき)
この記事を書いた人の顔写真

中学生の時ラジオから聞こえる海外の放送をきっかけに電子機器や無線に興味を持ち、コンピュータや真空管アンプ、オーディオなどのものづくりに没頭する。九州テンに入社後は無線を利用した水防システム(雨量や水位の観測・防災無線など)の設計や運用支援業務に25年間従事。現在は定年退職を機に情報システム部門に転籍し、これまでの経験をもとに社内システムの支援業務を行っている。現在も真空管を使ったアンプやラジオ作りは趣味のひとつ。

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